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石谷林業と智頭林業
鳥取県八頭郡智頭町には石谷林業にゆかりのある建築物があります。地元木材を使って建築された「石谷家住宅」です。
敷地3千坪、部屋数40余りと7棟の土蔵を有する大規模な建築物です。
建物は国登録有形文化財、および智頭町指定文化財です。建物に付属している庭は平成19年11月に国登録記念物に指定されました。
「石谷家住宅」は平成13年4月20日から一般公開を始めました。現在は財団法人因幡街道ふるさと振興財団によって管理運営されています。
ところでこのような大規模な建築物はどのような目的で建築されたのでしょうか? それは・・・この建物は、個人の住居としての使用だけでなく、林業経営の拠点として使用するためでした。
現在で言う所の「本社ビル」という役割を担ってきました。 倉庫には林業で使用する多数の道具が収納されていました。多くの人が出入りして会議や宴会が開けるように、内部構造は間仕切りが少ない構造になっています。
遠路からのお客様が宿泊できる部屋もいくつかあり、トイレや風呂も別途設置されていました。 一般公開された現在でも、地元で開かれる行事などでレセプションなどの会場として使用されることがあります(宿泊目的で使用されることはなくなりました)。昔も今も、プライベート空間としてだけでなく、外部の方の使用が主眼におかれている建築物なのです。
敷地内の施設の一つである智頭林業資料館では、地元の林業の歴史資料や、木材に関する資料が常設展示されています。 美術品も多数収蔵されていましたが、昭和54年と平成17年に鳥取県立博物館に「石谷コレクション」として寄贈いたしました。現在では鳥取県立博物館に収納され、公共財として一般の方に公開されました。
石谷林業は、このように、地域社会の歴史の流れの中で成り立っています。
「薪クラブ」からのご挨拶
2008年3月27日 石谷林業株式会社『薪クラブ』代表 石谷樹人
家庭での薪や炭などの木質バイオマス活用は昔から山間地域に住む我々が慣れ親しんできたものでした。しかし、昭和時代が過ぎ、平成の現在ではガス・電気の利便性に圧されて活用されなくなってきました。
林業のサイクルは50年周期という、普通の企業では考えられないような長期の時間軸を持っています。石谷林業「薪クラブ」では、これまでの植林⇒伐採活用⇒植林のサイクルを壊さない範囲(現在日本国内では、伐採がまだまだ足りないために樹木が密生し過ぎ、山林の劣化が進んでいます)の中で木質バイオマスの家庭での活用を推進したいと考えています。
樹木の成長過程を見ていると、人間の時間軸がいかに短いかを感じます。日本の都会のビジネスマンの生活パターンは極端なものだと感じます。特に、アメリカ型のビジネスルールと、インターネットの普及によるスピードアップに世界が巻き込まれた過去10年というものは大変につまらないものに思えます。
昔と同じように見える商品にしても、コストだけを追求し、一見その商品に見えるけれども、背景はニセモノ、というものだけが流通の淘汰に勝ち抜きました。例えば、梅干を例にあげると、青梅を酸味のする液体につけて、赤い着色料をつけたものが一般的になっています。つまり、昔ながらの梅干という食品のビジュアルにただ乗りをして、ニセモノを販売しているということです。弁当に入っているあの緑色のプラスチックのフィルム(人造葉ラン)と同じ発想です。
高級ブランドの時計・服飾・自動車などの商品も、それぞれのブランドがファミリービジネスとしてスタートした時点の魂の入った物づくりのイメージを、付加価値を付ける為に消費しているだけで、実際にはそのブランドの正体は、高級ブランド専門の巨大資本が持っている物販チャネルの1つであり、マーケティングの産物でしかありません。富裕層向けの雑誌などをみると、開き直ったかのように、実にあからさまです。
ある超高級ホテルも、そのホテルの優れたサービスの伝説を作り、それ自体を商品としています。
一般に流通する製品やサービスは上記のように中身の空っぽなモノになってしまいました。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉どおりです。
「薪クラブ」が取り扱う商品は、一見、大量生産の工業製品のようにみえても、実はほとんどが手作りに近い方法で作られているものばかりです。『物産市』に並んでいるような商品と思っていただいて結構です。燃焼機器については、しっかりと安全性のテストをクリアしたものばかりですが、それでも職人の手作りによる工業製品であることは変わりません。
「薪クラブ」は不特定多数のお客様に対するネットショップという体裁になっていますが、それぞれの商品の背景をご理解していただくために、なるべくお客様と対話をしていきたいと考えています。お客様からは電話での質問や注文をお受けするために、各ページに電話番号を表示するというスタイルを続けています。ぜひ、お電話下さい。
矛盾した表現になりますが・・・経済合理性だけに拘らず、経済活動(商売)を続けたいと思います。スローライフを実現する商品を販売するスロー会社でありたいと思っています。
石谷林業「薪クラブ」は、木と人とのコミュニケーションのあるべき姿を追求し、心豊かな生活のお手伝いをしたいと願っています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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